令和7年度 1学期始業式 式辞

公開日 2025年04月09日(Wed)

 

 

 

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令和7年度がスタートしました。

4月7日(月)まずは新任式が行われました。

その後,令和7年度始業式が行われました。校長先生の式辞です。

新学期を迎えました。春休みは,今までお世話になった先生方を見送って,少しばかり寂しい思いをしますが,それに浸る間もなく新しく赴任された先生方を迎える,なんともあわただしい休みですね。今日は元気に登校できたでしょうか。久しぶりにクラスメートや友人,先輩や後輩に会って近況を笑顔で報告し合えたでしょうか。

先ほど新任式を行いました。
私の人生のさまざまな場面で示唆を与えてくれる,明治時代の哲学者に森信三という人がいて,彼の言葉を二つほどこれまでも紹介してきました。覚えていますか。

人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも,一瞬早す ぎず,一瞬遅すぎない時に。

今まで川辺高校にいらした先生方も,そしてこのたび着任された先生方も,生徒の皆さんにとってはまさしく「一生のうちに会うべき人」であろうと私は思います。新しい先生方の顔と名前を早く覚えて,教えを受けながら,飛躍する一年にしましょう。

先日行われた探究発表会に参加してくださった方のある人が,奥様が辺高の君たちの先輩で,私が以前ここに勤めていたときに担任した生徒だと言うことが分かり,とてもびっくりしました。

私が川辺高校に赴任した当時,テレビでは「新世紀エヴァンゲリオン」の第1回のテレビ放送がありました。
エヴァンゲリオン,知ってますよね。西暦2000年に起きたとされる大災害セカンドインパクト後の2015年の時代設定で,14歳の内気な少年碇シンジは,別居していた父碇ゲンドウに呼び出されて人型兵器エヴァンゲリオンに乗って,襲来する謎の敵「使徒」と戦えと命じられます。気が進まずためためらっているシンジ君ですが,大けがをしている綾波レイを見て彼は「逃げちゃダメだ」×5と自分を奮い立たせるように言うシーンが私はとても好きです。「逃げちゃダメだ」と自分自身にに言わないといけないときがみんなありますよね。

座右の銘という言葉を聞いたことがあるかと思います。座右の銘とは,「常に身近に備えて戒めとする格言」と広辞苑では説明されています。時々に自分を励ましてくれる言葉だと思えば良いです。
皆さんは座右の銘を持っていますか。座右の銘は複数あってもいいですね。その時々に自分を励ましてくれる言葉は,好きな歌の歌詞や愛読書の中の登場人物の言葉,あるいは漫画やアニメの登場人物の台詞などにもあるのではないでしょうか。

ちなみに,私の座右の銘は,「当たり前でないことを当たり前に行う。是れ,即ち 行なり。」です。

さて,2年生の皆さんは中堅学年となり,実質的に学校の核となって,川辺高校の良さを地域に,そして県内に示す学年になりました。
また,3年生の皆さんは高校での学業,部活動などの集大成として,また次の社会人としてのステージに立つため,大学・短大・専門学校などの進むべき上級学校を決定し,あるいは就職をするために,受験をする準備の学年になりました。
どの学年の皆さんも,何事にも全力を出し切り,悔いの無い1年間を過ごしてほしいと思っています。

皆さん,
・登下校の際にしっかり門礼をしていますか。
・授業開始・終了の挨拶をしっかりとしていますか。
・学校の備品や校舎を大切に使っていますか。
・皆さんを毎日学校に送り出してくれている保護者に感謝して生活し ていますか。
・一日一日を大切に過ごしていますか。
これらの行動は謙虚で,品格ある行動と言えます。

令和7年度,この1年は,一昨年,昨年と飛躍を遂げてきた皆さんが,学習や,人として大切なことをさらに身につける1年になるだろうと確信しています。

この1年が,まずは1学期が,皆さんが健康で充実した高校生活を送れることを祈りながら,始業式の式辞といたします。


令和7年4月7日
校長 伊地知 健三