公開日 2024年04月18日(Thu)
令和6年4月9日(火)に挙行されました入学式での校長式辞を紹介します。
式 辞
昨日までの雨が上がって,抜けるような青空に校門の桜の花が見事に映える今日の佳き日に,南九州市議会副議長,PTA会長,同窓会長の御来賓の皆様の御臨席のもと,保護者の皆様方のご臨席を賜り,令和6年度 鹿児島県立川辺高等学校第七十九回入学式を挙行できますことに深く感謝いたします。
先ほど入学を許可され,晴れて川辺高校の生徒となった33名の新入生の皆さん,入学おめでとうございます。創立百124年の歴史と伝統を誇る本校の一員となられたことを祝福いたしますとともに,在校生,職員一同,皆さんを心から歓迎いたします。また,今日の晴れやかな日を待ち望んでこられた保護者の皆様に心からお喜び申し上げます。
さて,高校における学びとは何か。一言で言うと,社会とつながる力を身につけることだと私は考えています。つながるとは,連携する・貢献するということです。南九州の伝統校である本校では,皆さん一人一人が持てる力を最大限に伸ばし,南九州市と連携した取組を行い,地域に貢献することで自己肯定感や自己有用感を身につけ,地域を支え,鹿児島県を支え,さらに日本を支える一員として,学力,体力,コミュニケーション能力などを身につけることを学びの目的としています。
その目的を達成するために,新入生の皆さんは毎日の生活の中で「汝,何のためにそこにありや」と自分自身に問いかけながら,自分は将来何をするためにこの学校を選んだのか。そのためにどんな具体的な努力をするのか。それを常に考えながら毎日を送って欲しいと思っています。本校での学びをとおして,自分にはどんな分野の職業が向いているか,将来就きたい職業,やりたい仕事は何か,その答えがきっと見つかるはずです。
皆さんは,あふれんばかりの夢と希望をもって,この川辺高校を選んで入学したと思います。これからの3年間は,将来,社会人として活躍するために,人間的成長を獲得するための3年間です。今日の感動を忘れずに,学業に,部活動などに積極果敢に取り組んでいってほしいと願っています。
保護者の皆様,本日は誠におめでとうございます。新しい制服に身を包み,少しばかり緊張したお子様の姿をまぶしく感じておられることと存じます。昨日の自分を今日は越え
て成長しようとするお子様の頑張りを,職員一丸となって支え,導くことをここにお約束いたします。学校,保護者,地域が一体となって,社会性を涵養し,人格形成を図れるよう,保護者の皆様にも学校との連携をさらに深めていただきますようお願いいたします。
世界は新型コロナウイルスとの共存を確立し,マスクを手放し,以前の生活を取り戻しつつあります。新入生の皆さんは中学校生活の大半をウィズマスクの不自由ななかで過ごしただろうと思います。まだまだ油断はできませんが,場面に応じた感染拡大防止の対策を施しながら,社会全体が一歩先の過ごし方を模索始めたこのタイミングを逃さず,思う存分学校生活を充実させていってほしいと願っています。
結びになりますが,本日御臨席を賜りました御来賓の皆様をはじめ,本校のあらゆる教育活動に対して,温かい御理解と御支援を頂いております関係各位に,感謝と御礼を申し
上げ,式辞といたします。
令和6年4月9日
鹿児島県立川辺高等学校 校長 伊地知健三