記事

2024年7月23日

  • 2024年07月23日(火)

    AED講習会

    7月19日(金)午後より,AED講習会を行いました。

    南九州消防署川辺分遣所の方々にお越しいただき,心肺蘇生法やAEDの扱い方について教えていただきました。

    はじめに,心肺蘇生法について詳しい説明をしていただきました。

    IMG_7573

    その後,参加した生徒や職員も人形を用いて練習をしました。

    IMG_7572 IMG_7574

    人の命を救うためには,迅速で的確な判断と,周りの方々との協力が大切であると改めて学ぶことができました。

    南九州消防署川辺分遣所のみなさん,ありがとうございました。

  • 2024年07月23日(火)

    1学期終業式式辞

    令和6年7月19日(金)1学期終業式での校長式辞です。

    kousyoukouwa

     さきほどなぎなた部の全国大会壮行会,表彰伝達式,新生徒会役員認任命式を行いました。表彰では,七夕書道展において最高賞の鹿児島県知事賞を受賞した3年生有田心凛さん,特別賞の南日本書道会賞を受賞した2年生鶴田桃子さん,そして学校賞を受賞した本校書道部の皆さん,ほんとうにおめでとうございました。
     学校賞を受賞したのは,高校では本校と市内のある高校の2校です。部員の数も6倍いる学校と肩を並べる書道部の皆さんの活躍は目を見張るものがあります。これからも精進をつづけてください。
     皆さんは4月の始業式の式辞で,何も言わずに正門付近を掃除してくれていた書道部の人の話をしたのを覚えていますか。「いつかその心がけが作品に出ますよ」と私は言いました。
     きっと去年,一昨年と,そんな広い視野を持ち,自分にできることを探して生活してきたのだろうと思うことでした。神様はやはり見ているんですね。

     新生徒会の桑原瑛太会長は,立会演説会の時に「自治の学校を作りたい」と公約に掲げていました。その考えに大いに賛同します。
     自分たちで決めたものではないものを押しつけられるがごとくおとなしく受け取って,おとなしく過ごしていく時代は過去の時代です。時代は変わりました。令和の時代の高校のルールは,生徒の皆さんが,自分たちで作って自分たちで運用する。しばらくして時代に合わないことが出てきたら,合うスタイルに変えていく。 一方で「不易流行」と言う言葉があるように,変えてはいけないものもある。その判断は難しいときもあるが,自治の学校づくりができるようになってくれることを願いたい。それが数十年後の川辺高校の「伝統」となるはずですから。

     神様と言えば,私の人生の節目節目に示唆を与えてくれる森信三という哲学者がいます。
     森信三氏は明治時代に愛知県の資産家に生まれました。父親の代になって経済が傾き,両親は離婚し貧しい農家に養子に出されました。
     
     幼い頃から秀才であったようで,学費が免除される愛知第一師範学校に進学,卒業後は横須賀市の小学校の先生をし,その後京都大学哲学科の大学院を卒業するときには38歳になっていました。
     その後,神戸大学教育学部教授を65歳まで務められ,97歳で亡くなるまで人を育て導く人生を全うします。

     森信三氏は多くの名言を残していますが,その一つを今日は皆さんに紹介しましょう。
     人はこの世に生まれ落ちた瞬間,全員が天から封書をもらって生まれてくる。
      その封書には,何のために生まれてきたのか,人生の使命や目的は何か,一人一人,その封書に書かれている。
     しかし,その封書を一度も開けずに人生を終える人がいかに多いことか。
     普段,私たちは自分は何のために生まれてきたんだろうとか考えることはあまりありませんね。この機会に考えてみるとしますか。
     私が思うに,皆さんは川辺高校での生活で,天からの封書をあける手がかりをつかむのではないかと信じています。
     
     1年生はようやく川辺高校の生活のリズムをつかんできただろうと思います。2年生は中堅の学年として,様々な活動に積極的に取り組んでくれていることと思います。
     3年生のみなさんは,自分のこれからの進路を切り開く数ヶ月を過ごすことになろうかと思います。今の努力が形になって現れるのは,早くても2~3ヶ月後です。たとえば,食事制限や運動療法で体重を落とそうとしてもすぐには落ちません。何の変化もないように見えて1,2ヶ月すると突然結果に表れてくる。人間とはそういう風にできている生き物なのでしょう。
     すぐに結果が出ないからと言ってクサらずに,結果に左右されないでブレずに努力すること。努力する自分を信じて少しずつでも積み上げていくことが大切です。
     明日から夏休みに入ります。たくさん時間があるように見えますが,高校生は忙しい。宿題や勉強に加えて,夏トライグレードアップゼミや郷中ゼミに参加する人もいますね。
     普段はできない趣味や好きなことに没頭したり,別々の高校に通っている友達と会ったり,じいちゃんばあちゃん親戚に会いに行ったりお墓参り,花火や夏祭りに繰り出したりと,様々なイベントが目白押しです。

     規則正しく生活しながら,充実した日々にんることを祈っています。


     令和6年7月19日
                   校長 伊地知 健三

  • 2024年07月23日(火)

    壮行会・表彰式・終業式

    7月19日(金)

    はじめに,令和6年度全国高等学校総合体育大会に出場する,なぎなた部の壮行会を行いました。

    IMG_20240719_085851    IMG_20240719_090035

    この大会で,3年生は最後の大会となります。いままで練習してきたことを発揮できるように応援しています。

    キバレ!辺高なぎなた部!

     

    続いて,表彰式を行いました。

    第62回 南日本七夕書道展

    鹿児島県知事賞 有田心凛さん(3年)(川辺中)

    南日本書道会賞 鶴田桃子さん(2年)(川辺中)

        学校賞 川辺高等学校

    WIN_20240719_09_08_42_Pro

    クラスマッチ

    男子 サッカーの部

    優 勝 3年2組

    第2位 2年合同

    WIN_20240719_09_09_06_Pro

    女子 バレーボールの部

    優 勝 3年2組B

    第2位 2年1組B

    WIN_20240719_09_09_39_Pro

    終業式では,生徒会役員任命式が行われました。

    旧生徒会役員のみなさん,1年間ありがとうございました。

    新生徒会役員のみなさん,旧生徒会役員の思いを引き継いで,川辺高校をさらに盛り上げていきましょう!

    IMG_20240719_091723

    その後,校長先生より講話がありました。

    いよいよ夏休みです。夏季補習もありますが,生活リズムを崩さず,それぞれ有意義な夏休みを過ごしていきましょう!

2024年7月18日

  • 2024年07月18日(木)

    1学期クラスマッチ

    令和6年7月18日(木)クラスマッチで熱く燃え上がりました!

    男子はサッカー,女子はバレボールでした。

    kurasumachi1

    kurasumachi2

    kurasumachi3

    kurasumachi4

    kurasumachi5

    kurasumachi6

    結果は,

    サッカー    優勝 3年2組

            2位 2年合同

    バレーボール  優勝 3年2組B

            2位 2年1組B

    みんな素敵な笑顔でした。

    お疲れさま!

         

2024年7月11日

2024年7月5日

  • 2024年07月05日(金)

    今年もやります!サイエンス部理科実験出前授業

    令和6年6月28日(金)

    今年もあなたの中学校等へ,サイエンス部が理科の楽しさをお届けです!

    今回は,南さつま市立万世中学校にて開催させていただきました。

    人工いくら作り,液体窒素実験,空気砲の実験をお楽しみあれ!

    ●人工いくら作り(説明にため,パネルもしっかり準備!)

    6demae1

    6demae4

    6demae3

    6demae2

    ●液体窒素実験(液体窒素に膨らんだ風船が触れると,風船はどうなるかな?)

    6demae6

    6demae5

     

    6demae7

    ●最後は,空気砲だーー!

    6demae8

    南さつま市立万世中学校の皆さん,楽しんでもらえたでしょうか。

    ありがとうございました。

2024年7月3日

  • 2024年07月03日(水)

    神戈陵祭文化祭の思い出

    令和6年6月8日(土)行われた神戈陵祭(じんがりょうさい)文化祭!

    今回は,PTAの広報・研修部で撮っていただいた写真を中心にまとました。

    今年度は,学校を飛び出し,初のmarukawaホール及び周辺での発表及び,展示,キッチンカーや地域の方々の参加の出展による「なべこうマルシェ」の開催とはじめてづくしでの開催となりました。

    bunkasai00

    課題研究発表

    bunkasai1

    bunkasai2

    2年1組 塔の上のサメンツェル

    bunkasai3

    bunkasai4

    1年1組 SHOW TIME

    bunkasai5

    bunkasai6

    2年2組 川辺ヒーローズショー

    bunkasai7

    bunkasai8

    日本舞踊

    bunkasai9

    おんぶ on stage♬

    bunkasai10

    サイエンスショー

    bunkasai11

    3年2組 今日から俺は!

    bunkasai12

    bunkasai13

    3年1組 トイ・ストーリーズ

    bunkasai14

    bunkasai15

    鳴り物と太鼓の演奏

    bunkasai16

    書道パフォーマンス

    bunkasai17

    出店,キッチンカー,展示等

    bunkasai18

    bunkasai19

    bunkasai20

    bunkasai21

    bunkasai22

    bunkasai23

    bunkasai24

    bunkasai25

    (終えて)文化祭実行委員長

    今年の文化祭はいろいろなことに挑戦しましたが,全学年が楽しく新しい経験をすることができました。

    今年の文化祭のテーマは,「魅せろ~make our smile~」でしたが,このテーマのように,笑顔があふれ,辺高のよさもあふれた最高の文化祭となったと思います。

     

     

     

2024年7月1日

2024年6月28日

2024年6月21日

2024年6月12日

2024年6月11日

2024年6月7日

2024年6月1日

2024年5月31日

2024年5月29日

  • 2024年05月29日(水)

    生徒総会

    令和6年5月23日(木)生徒総会を実施!

    今年度は新たな試みとして,各自のタブレットを用いて,配信された生徒総会資料にて行いました。

    seitosoukai1

    seitosoukai2

    seitosoukai7

    全体討議では,「川辺高校の良いところ。」「インスタグラムでどのような投稿をすれば,本校が中学生に興味をもってもらえるか。」などをテーマに議論!

    seitosoukai3

    seitosoukai4

    数名ずつの各班に分かれて意見を出し合い,各班からの意見(付箋紙)をタブレットにて全体共有しながらの討議でした。

    seitosoukai6

    最後は,「いじめ撲滅宣言」を行いました。

    seitosoukai5

     

2024年5月23日

  • 2024年05月23日(木)

    神戈陵祭文化祭へ!

    今年度,令和6年6月8日(土)学校を飛び出して,marukawaホール(川辺文化会館)にて文化祭を実施します。

    時間は9:00~15:00予定。

    各クラスの舞台やキッチンカーもやってくるなど,内容の詳細は,随時お知らせします。

    一般の方の来場もできますよ。

    koukoku1

    他,6月にはの次のイベントもあり,こちらも一般の方の来場ができます。

    令和6年6月2日(日) 音楽部吹奏楽団定期演奏会(14:00開演) 場所:marukawaホール(川辺文化会館)

    令和6年6月6日(木) 神戈陵塾(本校OB等による講演会)(9:50~午前中)  場所:marukawaホール(川辺文化会館)

    皆さんの来場を待ってまーす!

     

2024年5月22日

2024年5月2日

2024年5月1日

2024年4月25日

  • 2024年04月25日(木)

    総合的な探究の時間「国際理解」

    令和6年4月25日(木)6,7限目の総合的な探究の時間で,1年生及び2年生とフィンランドの学生(イーリスさん,アンナさん)との交流がありました。

     

    校内の案内(図書室前)

    soutan1

    アンナさん,イーリスさんの紹介

    soutan2

    なぎなた部員とESS部員による「なぎなた」の紹介

    soutan3

    イーリスさん,アンナさんによるフィンランド紹介(プレゼンテーション)

    soutan4

    交流タイム

    soutan5

    soutan6

    soutan7

    soutan8

    生徒達は,異文化に触れ,交流に必要な知識や技能,コミュニケーションの大切さを考える良い機会となったようです。

     

2024年4月23日

  • 2024年04月23日(火)

    全校朝礼(創立記念含)

    4月22日(月)全校朝礼が行われました。

    この日の校長講話では,本校124年目の創立記念日(4月26日)をはじめ,三点固定の大切さについて,命を大切に生きましょうということについて話されました。

    校長講話

    内容については,以下のとおりです。

    全校朝礼 講話

     おはようございます。今日は大きく3つのことを話します。
     まず1点目は創立記念日についてです。
     今を遡ること123年前,明治33年4月26日に川辺高校の前身である鹿児島県第四中学校が誕生し,今年で124年目に突入しました。川辺高校の歴史と伝統を紡いでいくのは生徒の皆さん一人一人です。
     
     新学期が始まって2週間ほど経ちました。
     1年生の皆さんは少しずつ川辺高校の生活に慣れてきたでしょうか。12日には学習オリエンテーションが行われました。高校における各教科の学習の仕方が分かったのではないかと思います。自分に合った生活リズム,学習リズムを確立して生活していきましょう。

     そこで2点目です。高校生活では,「三点固定」が大切だよ,とずいぶん前から言われてきました。聞いたことのある人もいると思いますが,三点固定とは,寝る時間,起きる時間,勉強を始める時間の三つを指します。
     高校生は忙しいですね。遊びも勉強も,やりたいことがたくさんあるはず。とはいえ,高校時代の平日の大半は昼間を学校で過ごします。学校で過ごす時間の多くは授業を授業を受けています。その授業を大切にするためにも,三点固定は欠かせないのです。
     皆さんは生活の記録である「未来ソウゾウ」を毎日書いていますね。そこで確認してみてください。寝る時間,起きる時間,勉強を始める時間が固定されていれば,自ずと生活リズムが整っていきますから。

     最後になりますが3点目です。先週まで春の全国交通安全週間が行われていました。
     皆さんの中にはバイク通学の人,原付の免許を持っている人も多くいると思います。
     私たちは免許を取るときに運転方法は学びますが,どうすれば事故が起きるか,事故が起きたらどうするかについてはあまり詳しく学びません。それは,事故が起きることを前提に免許を交付するわけではないからなのでしょうが,だからこそ対向車とぶつかったらバイクに乗っている人はどうなるのか,ある程度イメージしておくことが大切です。

     走行中に何らかのアクシデントが起きて事故になった場合,バイクに乗っている人は転倒するか,飛ばされます。打撲,擦り傷は当然,ひどい場合には骨折もする。しかも複数箇所。痛いし,学校に来れないし,その先には病院での入院生活が待っています。それはもう想定外の高校生活ですね。
     事故に遭おうと思って運転する人は誰もいませんし,けがをしようと思ってバイクに乗る人はいません。でも,自動車と同じ道路を走る以上は,ぶつかるリスクを常に背負っていることを忘れてはなりません。自動車とぶつかっても勝ち目はないのです。
     命は一つしかないことは,高校生にもなればみんな知っています。しかし,その知っているは概念や理屈としての知っているでしかありません。
     毎日の生活の中で,時間の遅れをバイクや自転車のスピードで調整しようとしていませんか? 乗り物のスピードを速めることを考えているときは,人間は冷静な状態ではないことを私たちは知るべきです。「運がよかった」はそうしょっちゅうは起きません。
     命は一つしかないからこそ,私たちは命を大切にした生活をしないといけません。事故を経験した人も,幸いにして経験していない人も,今一度安全な運転を心がけてください。 校長からの切なる願いであります。

     以上,1:創立記念日について,2:三点固定の大切さについて,3:命を大切に生きましょう,という話をしました。 

2024年4月22日

2024年4月18日

  • 2024年04月18日(木)

    入学式 校長式辞

    令和6年4月9日(火)に挙行されました入学式での校長式辞を紹介します。

    入学式(校長)

    式  辞

     昨日までの雨が上がって,抜けるような青空に校門の桜の花が見事に映える今日の佳き日に,南九州市議会副議長,PTA会長,同窓会長の御来賓の皆様の御臨席のもと,保護者の皆様方のご臨席を賜り,令和6年度 鹿児島県立川辺高等学校第七十九回入学式を挙行できますことに深く感謝いたします。
     先ほど入学を許可され,晴れて川辺高校の生徒となった33名の新入生の皆さん,入学おめでとうございます。創立百124年の歴史と伝統を誇る本校の一員となられたことを祝福いたしますとともに,在校生,職員一同,皆さんを心から歓迎いたします。また,今日の晴れやかな日を待ち望んでこられた保護者の皆様に心からお喜び申し上げます。
     さて,高校における学びとは何か。一言で言うと,社会とつながる力を身につけることだと私は考えています。つながるとは,連携する・貢献するということです。南九州の伝統校である本校では,皆さん一人一人が持てる力を最大限に伸ばし,南九州市と連携した取組を行い,地域に貢献することで自己肯定感や自己有用感を身につけ,地域を支え,鹿児島県を支え,さらに日本を支える一員として,学力,体力,コミュニケーション能力などを身につけることを学びの目的としています。
     その目的を達成するために,新入生の皆さんは毎日の生活の中で「汝,何のためにそこにありや」と自分自身に問いかけながら,自分は将来何をするためにこの学校を選んだのか。そのためにどんな具体的な努力をするのか。それを常に考えながら毎日を送って欲しいと思っています。本校での学びをとおして,自分にはどんな分野の職業が向いているか,将来就きたい職業,やりたい仕事は何か,その答えがきっと見つかるはずです。
     皆さんは,あふれんばかりの夢と希望をもって,この川辺高校を選んで入学したと思います。これからの3年間は,将来,社会人として活躍するために,人間的成長を獲得するための3年間です。今日の感動を忘れずに,学業に,部活動などに積極果敢に取り組んでいってほしいと願っています。
     保護者の皆様,本日は誠におめでとうございます。新しい制服に身を包み,少しばかり緊張したお子様の姿をまぶしく感じておられることと存じます。昨日の自分を今日は越え
    て成長しようとするお子様の頑張りを,職員一丸となって支え,導くことをここにお約束いたします。学校,保護者,地域が一体となって,社会性を涵養し,人格形成を図れるよう,保護者の皆様にも学校との連携をさらに深めていただきますようお願いいたします。
     世界は新型コロナウイルスとの共存を確立し,マスクを手放し,以前の生活を取り戻しつつあります。新入生の皆さんは中学校生活の大半をウィズマスクの不自由ななかで過ごしただろうと思います。まだまだ油断はできませんが,場面に応じた感染拡大防止の対策を施しながら,社会全体が一歩先の過ごし方を模索始めたこのタイミングを逃さず,思う存分学校生活を充実させていってほしいと願っています。
     結びになりますが,本日御臨席を賜りました御来賓の皆様をはじめ,本校のあらゆる教育活動に対して,温かい御理解と御支援を頂いております関係各位に,感謝と御礼を申し
    上げ,式辞といたします。

       令和6年4月9日
                                          鹿児島県立川辺高等学校 校長 伊地知健三 

  • 2024年04月18日(木)

    始業式 校長式辞

    令和6年4月8日(月)

    令和6年度,新学期がはじまりました。

    始業式での校長式辞を紹介します。

    始業式(校長)

                          1学期始業式 式辞

     新学期を迎えました。春休みは,今までお世話になった先生方を見送って,新しく赴任される先生方を迎える,なんともあわただしい休みですね。今日は元気に登校できたでしょうか。久しぶりにクラスメートや友人,先輩や後輩に会って近況を笑顔で報告し合えたでしょうか。
     先ほど新任式を行いました。創立124年を迎える歴史と伝統に支えられながら,新任の先生方とこの川辺高校で,皆さんとともに,喜びや悲しみを共有できていくことを心からうれしく思っています。
     私の人生のさまざまな場面で示唆を与えてくれる,明治時代の哲学者に森信三(もり のぶぞう)という人がいます。私の講話の中にはこれからもちょくちょく登場する人です。その森信三氏の言葉に次のようなものがあります。

      人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも,一瞬早すぎず,一瞬
     遅すぎない時に。

     今まで川辺高校にいらした先生方も,そしてこのたび着任された先生方も,生徒の皆さんにとってはまさしく「一生のうちに会うべき人」であろうと私は思います。新しく着任された先生方の顔と名前を早く覚えて,教えを受けながら,昨日の自分を更に超えて飛躍する一年にしましょう。川辺高校での充実したものにしていきましょう。
     さて,本日の始業式を迎えるにあたり,生徒の皆さんはどんな思いで登校したでしょうか。
     2年生の皆さんは中堅学年となり,実質的に学校の核となって,川辺高校の良さを地域に,そして県内に示す学年になりました。
     また,3年生の皆さんは高校での学業,部活動などの集大成として,また次の社会人としてのステージに立つため,大学・短大・専門学校などの進むべき上級学校を決定し,あるいは就職をするために,受験をする準備の学年になりました。
     どの学年の皆さんも,何事にも全力を出し切り,悔いの無い1年間を過ごしてほしいと思っています。
     4月2日,朝,学校に来ると正門から入った右側に落ち葉がたくさんありました。登校してきた何人かの生徒に「おはよう」と声をかけながら落ち葉を掃き集めたことでした。翌日,朝登校すると,何人かの生徒がホウキを手にして落ち葉を掃いてくれていました。おそらく書道部の人たちだったろうと思います。
     昨日,私は「一緒に掃きませんか」とか,「掃いてくれるといいけどね」というような言葉は何一つかけていません。人の行動を見て自分の心に落とし込む,そして自分はどうするかを考えてそれを行動に移す。簡単にできるようで実はそうではありません。思わず心があたたかくなる思いでした。書道部の皆さん,ありがとう。みなさんのその心のありようが,きっと作品に宿りますよ。すばらしいことだと思います。
     今紹介した生徒の行動を思うとき,世の中には「見えない力」が存在することを感じます。
     素直な心や感謝の心,自己主張をしすぎない謙虚な心,奉仕の心,これらがもたらす人への影響を「見えない力」と呼ぶのなら,私はきっと存在すると信じています。ヒトの行動はすべてその人の「心」がさせることです。 例えば,友人を大切にする人には,多くの人が集まります。困っている友人を助ける人は,自分が困ったときに,周りが助けの手をさしのべます。ごく当たり前のことです。私たちの心のありようは,自分が思うよりも他者に伝わるのだと思います。
     皆さんは川辺高校で学んでいるわけですが,謙虚な言い方をすれば,「川辺高校で学ばせてもらっている」わけです。その感謝の思いを形にするならば,登下校の際に門礼をする,授業開始・終了の挨拶をしっかりとする,学校の備品や校舎を大切に使う,そういう態度になるのではないでしょうか。その謙虚な心から発する品格ある行動は,自分でも気づかないうちに自分自身に戻ってきて,皆さんに不思議な「見えない力」をもたらす,私はそう信じています。
     令和6年度のこの1年は,一昨年,昨年と飛躍を遂げてきた皆さんが,さらに人として大切なことを学び・身につける1年になるだろうと確信しています。
     私は皆さんの熱烈な応援者でありたいと思っています。皆さんの頑張る姿を支え,皆さんを教え導いて諭してくださる先生方とともに,見守る存在でありたいと思っています。どうか精一杯の取り組みができることを願っています。
     この1年が,まずは1学期が,皆さんが健康で充実した高校生活を送れることを祈りながら,始業式の式辞といたします。

       令和6年4月8日
                               校長 伊地知 健三

2024年4月10日